☆はじめに☆
こんにちは。教習所の喫茶店から小林です。
大学に入ってから思うことで、文章は書けば書くほど、その力は上達するものです。しかし、私はその機会に乏しい。
同大ではなく、猛者の集う他大学のサークルの一員でもある私にとって、得ようと思えばいくらでも文章を書く機会は得られるのですが、なかなか踏み出せません。いけませんね。
ちなみに、私の務めている塾にはテーマソングが存在し、その名は「踏み出して♪」です。聞くたびに心に響きます。
従って、来年度は忙しい時でも自分に少し厳しくなり、文章を書こうと思う次第であります。
さてさて、今日は土地利用の話です。
☆「里山活動」の現状☆
もともと江戸時代から使われ始めたとされる「里山」という言葉ですが、私の大学の教授の恩師である四手井氏によって、高度経済成長期を経て、再定義され、脚光を浴びるようになったと言われています。今では、satoyama という横文字が出来ているほどです。
そして現在、里山活動は全国的に一種ブームのようになっています。活動団体は1000を遥かに超えるていると思います。
それぞれの団体には、活動目的・意義があるでしょう。どれも素敵な活動であることに異論はありません。
一方で、「里山か。ただのブームだ。うさんくさい。」と感じている方々(特に専門家)もいらっしゃるように感じます。
以前、とある学会の公聴会に参加したときのこと。今以上に経験に乏しかった私が、自分の行っている活動についてアドバイスを求める質問を会場でした時、会場が静まり返るのを肌で感じました。学問として「里山」と触れている方々の厳しい視線を感じた思いでした。(実際どうかはわかりませんが。)
実際、地球温暖化でCO2排出減少を唄い会社の宣伝にしていると同様、補助金を得る手段として里山活動をする会社も多いという現状があるように思います。「美しい日本の景観を残していこう」といった美しい文言を残す所までは立派なものの、実質が伴っていないということでしょう。
☆学生団体としての里山活動☆
そんな現状を踏まえ、私たちが京田辺キャンパスで里山活動を行うにあたって大切なのは、京田辺の過去の土地利用の歴史を知ることです。
先輩方が細々と受け継いでこられたこの里山部会は、意外にも、土地利用について調べられてこなかったようです。次なるステップへ進むためには、まず基本に立ち返る必要があるでしょう。
木を伐ることなどの行為や汗を流して活動すること自体に意味はあり、そこから個々人が感じること学ぶことは多くありますが、やはり、過去の京田辺を知らなければただのお遊びの活動になり兼ねません。
そこで、活動と並行した形になりますが、今、私たちは土地利用の歴史を知る段階に差し掛かろうとしています。
コンクリで覆われる現在において、実感として乏しいかもしれないが、毎日踏んでいるこの土には、地域の歴史が根付いています。その「地面に根付く歴史」を知ろうと思います。
☆土地利用を知るための手段☆
基本的には、方法は2つあると考えています。1つは、過去の文献の記載・研究等による植生調査の結果から土地利用のヒントを得ること。2つ目は、地元の方々からお話を伺うことです。
1つ目は比較的忙しい年末に行おうと思いました。用いたのは、「同志社田辺校地の植生と植物相 : 特に植生と土壌および地質との関連性について」(同志社大学校地学術調査委員会、1984)です。今、手元に資料がないため、この場で、講評を行うことは出来ませんので別の機会に致します。
2つ目は単純に地元の方々からお話を伺うきわめてシンプルな方法です。ここでポイントとなるのが、コミュニケーション能力であると言えます。e-cycleでは今年度新たにエココミュニケーション部会(通称、エコミュ部会)ができ、自分たちの考え方を他者に伝える際に大切となるコミュニケーションの取り方について、プレゼン・スピーチの方法等を部員が相互に学び合いスキルを高めたりと、興味深い活動を行っています。
私たち里山部会も、エコミュ部会の考え方を参考に、地元の方々と質の高いコミュニケーションを取ろうと思います。(おそらくは私がほとんど行う?)
具体的にですが、最近個人的にコンタクトが取れているNPO団体「やましろ里山の会」の方々から地域の歴史を伺おうと思います。そのご報告はまたの機会にしようと思います。
☆最後に☆
この部会は、言うまでもなく指導者がいない状況です。私は、思い返せば高校の時、とある運動部の部長を努めていた際、毎日の練習メニューは過去の先輩の見よう見真似で同期と考えていたことを思い出します。現状もそれと似た感じがします。
指図されて動くより、自分の考えたことを実行する方が楽しいと思う性格が活かされますね。(笑)
だからこそ、教授が先頭を切って活動している諸大学には何かしら張り合いたい気持ちが強くあります。
土地利用の歴史を知ることで、まずは大学の裏山に対する興味関心が深まり、また、私たちの活動の指針を作ってくれることでしょう。
早めに動いて次に繋がる成果をご報告できるといいですね。今日のところはここまで。
投稿:理工学部環境システム学科B2 小林