「手入れ」という考え方

e-cycle

2014年02月24日 14:40

今日は、「手入れの思想」という考え方についてです。


私たちは毎日、自宅を出る時は、服装や髪型を整え、帰宅後は風呂に入ります。
部屋は定期的に掃除し、過ごしやすい空間を保っていることでしょう。
これは、「手入れ」を行っているということになります。

山との向き合い方も、以上のような考え方を当たり前にすれば良いのではないでしょうか。
つまり、手入れの思想です。
日本の山をどうするかといった大きな政策等は、国のトップの官僚の決定に委ねられる部分があることは否めません。
官僚はかなりお忙しく、山に出向いて自然の声に耳を傾けるほど生活に余裕がありません。言い換えると、自然と共生しているという実感に乏しい生活をしているといえるでしょう。
そんな方々に政策を委ねてしまっては、どんなことが起きるでしょうか。
想像すると、1つに、理論通りに行うことが正しいという信じて、その通りに政策を打ち出してしまうのではないか、ということが挙げられます。

その理論を構築していくのが、大学・研究機関等の研究データであると考えています。理論は確かに大切です。
ただ、私が20年少し生きて中で、大人はいつもこう言っていたように思います。
「最終的には臨機応変に。」「最後は自分の直観を信じて。」と。

つまり理論通りには物事進まないと大人は経験で分かっていて、私に話をして下さったのでしょう。自然科学系の実験データを解析する際に用いる式1つとっても、あくまでモデルの式であることに異論はなく、必ずや誤差が生じるのです。
理論というのは、一旦構築されると、それ考えなくて良いという勘違いが生じます。そこが危険なのです。
現場で日々自然と向き合う方々は、自然の声に耳を傾けています。私たちも、やはり日々の手入れという視点を持ち、物事に取り組んでいく必要性を感じますね。


このサークルにとって、あまり現実的な考え方ではないと思いますが、手入れするという意識を持つ重要性について書いてみました。

投稿;小林

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